まだ妊娠を考えてない方にとって、避妊はとても大事なこと。
日本国内で、年間20万件もの中絶手術が行われていることを考えると、
もっと避妊することに積極的になってもらいたいのです。
元気な赤ちゃんを迎える為に、産婦人科医として働いているのに、
中絶手術をすることほど、心を削ることはありません。
ぜひとも、避妊に関する知識を深めていただきたいと思います。
まず、メジャーなものとしては
コンドーム
これは、はっきり言って男性主体の避妊方法です。
最初から最後までしっかりつけない男性もいるでしょう。
ちゃんと使えば、パール指数(1年間に何%の女性が妊娠するか)は
3ですが、途中からつけたり、途中で破れたりすると、パール指数は
15に跳ね上がってしまいます。
なので、コンドームだけに頼るのはあまりお勧めしません。
普段の外来でも、途中で破れたといって受診する女性は結構います。
もちろん、性病予防目的でコンドームを使うことはとても大事ですよ。
ピル
コンドームは男性主体といいましたが、女性主体の避妊方法としては
ピルがあります。
ピルのパール指数は、0.1
ほぼ間違いなく避妊できることになります。
ただ、日本国内ではまだまだ普及していないのが実情。
ヨーロッパでは3~4割の女性が避妊方法としてピルを選んでいるのに対し、
日本ではわずか1%
外来でお勧めしても、ピルはちょっと・・・という患者さんも結構多いです。
なので、そういう時は、ピルのメリットとデメリットをしっかり説明して、
選んでもらっています。
ピルに関する説明はとても長くなるので
また次回に!