自費診療のピル・保険診療のピル
当院で処方するピルには次の2種類があります。
自費診療のピル
避妊や生理不順の治療目的で処方するピルです。
特に持病や既往症のない方であれば、血圧測定や問診のみで処方しています。
当院で扱っているお薬
- ラベルフィーユ(トリキュラーの後発品)
- ファボワール(マーベロンの後発品)
- ミニピル(セラゼッタ:流通の関係で後発品のアゼリアとなります)
ミニピルについて
喫煙歴や片頭痛、年齢などの理由によって低用量ピルが内服できない方にはミニピルをお勧めします。
低用量ピルに含まれる2種類のホルモンのうち、1種類(黄体ホルモン)だけを飲み続けることで、低用量ピルのように高い避妊効果が期待できます。
(日本未認可のため副作用被害救済制度の適応外となります)
料金
1か月分 | 3,000円(税込) |
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院内処方なので、薬局へ取りに行く手間がかかりません。
初診料・再診料も不要です。
月経移動も可能です
ピルによって生理を遅らせたり、早めたりすることができますが、遅らせるほうがより確実です。
遅らせる場合は、遅らせたい生理の1週間以上前に来院してください。
早める場合は、生理が始まってから1週間以内に来院してもらえれば、次の生理を早めることができます。
ホルモン剤の内服によって生理を移動するのですが、副作用を考えて50歳以上の方や、以前に血栓症になったことのある方には処方できません。
保険診療のピル
こちらは生理痛がひどい方に処方するピルです。
生理痛がひどい原因として、子宮内膜症の可能性がありますので、内診での超音波検査、もしくはMRI検査が必要になります。内診検査がどうしても受けられない方は、当院スタッフまでご相談ください。
当院で扱っているお薬
- ルナベルLD(フリウェルLD)
- ルナベルULD(フリウェルULD)
- ヤーズ(ドロエチ)
- ヤーズフレックス
- ジェミーナ
料金
1か月分 | 1,000~3,000円 保険処方のため、日本全国同じ料金となります |
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ピルのメリット
●卵巣がん、子宮体がんのリスクを下げる
ピルを服用することで、卵巣がんや子宮体がんのリスクを一定程度下げられることが、いろいろな論文で発表されています。
●ニキビの改善になる
ピルを半年ほど使用すると、皮膚科で処方されるような抗生物質と同程度の治療効果が出てきます。そのため、ニキビの改善につながります。
ピルのデメリット
●軽い吐き気
ホルモン剤の特徴として軽い吐き気が出ることがありますが、飲んでいるうちに改善することが多いため、吐き気がつらいものでなければ継続して服用してみてください。
●少量の不正出血
飲み始め2~3か月は少量の出血がみられることがありますが、継続して飲んでいるうちになくなることがほとんどです。
●体重増加
「体重が2~3kg増えた」という方がまれにいますが、確率は非常に低いため、それほど心配する必要はないでしょう。
●血栓症
確率は非常に低いものの、血栓症が見られることがあります。
その他の避妊方法
アフターピル(緊急避妊)
避妊に失敗した時間から72時間以内であれば、「モーニングアフターピル」というピルを1錠飲むだけで、90%近い確率で避妊できます。もし72時間を過ぎても、120時間までなら60%ほどの避妊効果は残されているので、心配な時にはできるだけ早く受診されることをおすすめします。
料金
9,800円
(後発品採用にて安くなりました)
注意点
10~20%の確率で吐き気、1~5%の確率で嘔吐が見られることがあります。
その他、不正出血、乳房の張り、頭痛、めまいなどを感じることがありますが、いずれも重篤な症状になることはありません。
ミレーナ
3cmほどの棒を子宮の中に直接入れ、そこから染み出てくるホルモン剤によって、生理痛を楽にするお薬ですが、避妊にも高い効果を発揮します。ミレーナを入れることで、5年間は避妊せずに過ごすことができます。入れるタイミングは生理が終わる頃がベストです。
注意点
子宮の中に棒を入れるので、多少痛みが出たり、数か月間不正出血が続いたりすることがあります。(下からお産をした経験がある方なら、それほど強い痛みが出ることはありません。)また、棒は固定されないので、自然に抜けてしまうこともあります。
料金
生理痛で処方する場合 | 約13,000円 |
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避妊で処方する場合 | 60,000円 |